チャート分析で環境認識を極める! マルチタイムフレーム分析とは

テクニカル分析

こんにちは!結月です!

チャート分析による環境認識を行う上で必須と言っていいほどの手法がマルチタイムフレーム分析です。
ローソク有のチャートを上位足から分析することでトレンド(市場の目線)を把握し、トレンドに逆らわず勝率の高いトレードが可能となります。

マルチタイムフレーム(MTF)分析とは?

異なる時間足(タイムフレーム)を組み合わせて相場を分析する手法。
1つの時間足だけでなく、複数の時間足を見ることで相場の流れを正確に把握できる。
短期・中期・長期の視点を持つことで、より高確率なエントリーポイントを見つけられる。

マルチタイムフレーム分析を具体例で理解する

①山登りの例え
相場を1つの時間足だけで判断するのは、山の中腹で現在地を確認するようなもの。
高い位置(長期足)から全体を見ると、「山のどこにいるのか」が分かり、進むべき方向が明確になる。
短期足:目の前の道(細かい価格変動)を確認。
中期足:現在地を確認し、登るか降りるか判断。
長期足:全体の地形(相場の大きなトレンド)を把握。

マルチタイムフレーム分析の基本的なやり方

基本は3つの時間足を使う(長期・中期・短期)

①長期足(大きなトレンドの方向性)
例)日足(D1)、4時間足(H4)
相場の方向性を判断(上昇トレンド、下降トレンド、レンジなど)

②中期足(エントリーの方向を決める)
例)1時間足(H1)
長期足のトレンドに対して、適切なエントリータイミングを探る

③短期足(最適なエントリーポイントを探す)
例)15分足(M15)、5分足(M5)
具体的なエントリータイミングを決める(プルバック後の反発、サポート・レジスタンスでの反応など)

実際のトレード例(ドル円・USD/JPY)

① 長期足(4時間足)で大きなトレンドを確認
価格が上昇トレンド中であり、押し目買いが狙えそうな相場状況。
直近のサポートラインが150円にある。

② 中期足(1時間足)で押し目のタイミングを探る
150円付近で価格が反発し始めたことを確認。
移動平均線(MA)やトレンドラインでサポートされているかをチェック。

③ 短期足(5分足)でエントリーポイントを探す
150円付近でダブルボトムが形成され、ローソク足が陽線に転換。
エントリー:150.10円で買いエントリー
利確目標:151.00円(長期足の次のレジスタンス)
損切り:149.80円(直近安値を割ったら撤退)

マルチタイムフレーム分析のメリット

①ダマしを回避しやすい
短期足だけを見ていると、フェイクブレイク(ダマし)に引っかかることが多い。
長期足で方向性を確認することで、無駄なエントリーを減らせる。

②トレンドの流れに逆らわないエントリーができる
長期足のトレンドに逆らったエントリーはリスクが高い。
マルチタイムフレームを使えば、トレンドに沿った「高確率なポイント」で入ることができる。

③無駄なトレードを減らし、勝率が上がる
長期足:方向性を決める
中期足:調整のタイミングを確認
短期足:最適なエントリーをする
この流れを守ることで、精度の高いトレードができる。

④トレードのリスク管理がしやすい
長期足の重要なラインを使うことで、損切り位置が明確になる。
「どこまで逆行したら撤退するか」が分かりやすい。

マルチタイムフレーム分析を使う際の注意点

①時間足の組み合わせを統一する
例)「日足 → 4時間足 → 1時間足」や「4時間足 → 1時間足 → 15分足」など、一貫した時間軸を使う。

②すべての時間足が一致するとは限らない
例えば、長期足は上昇トレンドでも、短期足では一時的に下降することがある。
短期足の動きだけに惑わされず、大きな流れを意識する。

③エントリーを焦らない
長期足のトレンドを待ち、適切なタイミングでエントリーする。
早すぎるエントリーや無理な逆張りは避ける。

④分析のやりすぎに注意
あまりにも多くの時間足を見すぎると、エントリーのタイミングが分からなくなる。
基本は3つの時間足をチェックするのがベスト。

まとめ:マルチタイムフレーム分析で勝率を上げる

✅ 大きな流れを長期足で把握し、中期足・短期足でエントリーを決める。
✅ トレンドの方向に逆らわず、高確率なエントリーを狙う。
✅ ダマしを減らし、より精度の高いトレードが可能。
✅ リスク管理がしやすく、安定したトレードにつながる。

FX初心者は、まず「長期足でトレンドを確認し、中期足・短期足でエントリーを決める」流れを意識しながらマルチタイムフレーム分析の練習してみてください。

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