FX初心者向け解説 スプレッドとは?仕組みやトレードへの影響

基礎知識

こんにちは!結月です!

FXでトレードする際に考慮する必要があるのがスプレッドです。今回はスプレッドとは何か、トレードを行う上でどんな影響を与えるのかを解説します。

スプレッドとは?

スプレッドとは:FX取引における「買値(Bid)」と「売値(Ask)」の差のこと。
例:USD/JPYの買値が150.10円、売値が150.08円ならスプレッドは「0.02円(=2pips)」。
実質的な取引コスト:スプレッドがあるため、ポジションを持った瞬間に一定の含み損を抱える。

スプレッドが生じる理由

①FX会社の手数料

FX会社は取引の仲介役。スプレッドの一部を手数料として収益化している。
低スプレッドの業者ほどスプレッドによる利益は少ないが、取引量でカバーしている。

②市場の流動性と価格の安定化

市場には「買いたい人」「売りたい人」が同時に存在。
スプレッドを設けることで、価格が急変するリスクをFX会社が調整している。

③インターバンク市場の価格差

FX業者は複数の銀行やリクイディティプロバイダー(LP)からレートを取得。
各プロバイダーの提示価格に差があり、それがスプレッドに反映される。

一時的にスプレッドが広がる理由

①市場の流動性が低いとき

例:週明けのオープン直後やNY市場のクローズ直前などは参加者が少なく、スプレッドが拡大。
日本時間の早朝(6時〜8時頃)も薄商いでスプレッドが広がりやすい。

②重要経済指標の発表時

例:米国雇用統計、FOMC政策金利発表などは、急激な値動きが発生しやすくスプレッドが拡大。
発表直後は一時的にスプレッドが10倍以上になることもある。

③相場の急変時(暴落・急騰)

例:リーマン・ショックや2020年コロナショック時のような極端な相場変動時。
急落局面では「買い手」が少なくなり、スプレッドが広がる。

④流動性の低い通貨ペア

例:USD/JPYやEUR/USDなどメジャー通貨ペアは流動性が高くスプレッドが狭い。
逆に、南アフリカランド(ZAR/JPY)やトルコリラ(TRY/JPY)は流動性が低く、スプレッドが広がりやすい。

スプレッドがトレードに与える影響

①スキャルピングには致命的

1回のトレードで数pipsを狙うスキャルピングは、スプレッドの影響が大きい。
例:USD/JPYでスプレッド0.3pipsの業者 vs 1.0pipsの業者 → 長期的な利益に大きな差が出る。

②デイトレードやスイングトレードでも無視できない

デイトレードでは10〜50pipsを狙うが、スプレッドが広がる時間帯を避けることが重要。
長期トレードならスプレッドの影響は小さいが、エントリータイミングは考慮すべき。

③重要指標時のトレードリスク

経済指標発表時にスプレッドが10pips以上開くこともあり、スプレッド負けする可能性。
指標発表直後のエントリーは避け、スプレッドが落ち着いてからトレードするのが賢明。

まとめ:スプレッドを考慮した賢いトレード戦略とは

・スプレッドは実質的なコスト → スプレッドが狭い業者を選ぶ。
・流動性の低い時間帯・指標発表直後はスプレッドが広がる → 取引を控える。
・スキャルピングなら超低スプレッドの業者を選ぶ。
・スプレッドを意識し、適切な時間・通貨ペアを選ぶことで利益を最大化できる。

スプレッドの仕組みを理解し、トレードの質を向上させましょう!

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